《ブラジル》工藤章元商議所会頭が出版=商社マンの経験を腹話術で伝える=『笑いは命の格安サプリメント』

AI要約

三菱商事OBの工藤章さんが、笑いをテーマにした著書を出版した。

工藤さんは中南米でのビジネスに従事し、腹話術のボランティア活動も行っている。

腹話術の台本やユーチューブチャンネルについても触れられている。

《ブラジル》工藤章元商議所会頭が出版=商社マンの経験を腹話術で伝える=『笑いは命の格安サプリメント』

 三菱商事OBの工藤章さん(77歳、埼玉県在住)が、6月に『笑いは命の格安サプリメント』(かまくら春秋社、2200円税込み)を東京で出版した。

 工藤さんは1969年に三菱商事へ入社、主に中南米でのビジネスに従事し、チリ、ベネズエラ、ブラジルに通算22年間駐在した南米通。当地には1998年から2008年まで駐在して三菱商事中南米代表、ブラジル日本商工会議所会頭を務め、2012年に同商事を退職した。

 その後、ラテンアメリカ協会専務理事の他、青山学院大学、浜松学院大学、横浜商科大学等で非常勤講師を務め、中南米との友好親善に寄与した功績で2018年に外務大臣賞を受賞。著書に朝日新書『中南米が日本を追い抜く日』がある。

 その傍ら、老人ホームや障がい者施設などで腹話術師としてボランティア活動していたが、パンデミックが広がったことから対面活動ができなくなり、2020年4月から「ユーチューブ腹話術」チャンネル(https://www.youtube.com/@user-em3vd8st2i)の配信を開始し、すでに115本の動画が投稿されている。そこで語られる内容には、商社マンとして中南米を飛び回った経験が散りばめられている。特に興味深いのは「日系3世ブラジル人のカルロス君」を登場させ、当地特有の文化や考え方などを代弁させ、日伯文化比較をユーモラスに展開している点だ。

 第97回公演(https://youtu.be/Yc50_bOOmrc)では「ブラジル人にこれできますか?」と聞くと、カルロス君は「ブラジル人は必ずできると答えるけど、日本人はしばらく考えさせて、とか本社に聞いてみますというんだよ」などと笑わせるセリフも。カルロス君の活躍は第92回(https://youtu.be/ywjtDmT13z4)、第79回(https://youtu.be/JFvw--99Q1U)でも見られる。

 今回の著作には、ユーチューブに載せた腹話術の台本100本の内の50本が掲載されている。「膝が痛い」と言った身近なテーマから「給付金」といった政治・時事ネタ、「オレオレ詐欺」など社会・世相ネタも幅広く扱われている。

 工藤さんは「カルロス君と共に、お世話になったブラジルについて今後とも語っていきたいと思っています。ユーチューブ視聴はもちろん、ぜひ本の方も手に取ってみてください」と呼びかけている。さらに「今後の公演へのアドバイス、例えば、最近のブラジルに関する話題の提供をお願いします」とのこと。関心のある人はかまくら春秋社サイト(https://kamashun.shop-pro.jp/?pid=181350355)やアマゾン(https://amzn.asia/d/bGw6Il5)まで。