【パリ五輪】 陸上男子100メートル、米ライルズが金メダル 1000分の5秒差

AI要約

アメリカのノア・ライルズが9秒79で陸上男子100メートルの金メダルを獲得。

2位との差は1000分の5秒だった激しいレースで、ライルズはライバルたちを抜いて優勝。

今大会で四つの金メダルを目指しており、男子100メートルで初めて手に入れた。

世界選手権で優勝経験のあるアメリカのフレッド・カーリーが銅メダルを獲得。

8選手全員が0.12秒の差でフィニッシュし、驚異的な競争となった。

ライルズは準備も実力も兼ね備え、次の男子陸上界のスーパースターになる野望を抱いている。

20年ぶりにアメリカに男子100メートル五輪金メダルをもたらし、200メートルでも金を狙う。

【パリ五輪】 陸上男子100メートル、米ライルズが金メダル 1000分の5秒差

パリ・オリンピック(五輪)は4日、陸上男子100メートルの決勝があり、アメリカのノア・ライルズが自己ベストの9秒79で金メダルを獲得した。銀メダルのジャマイカのキシャネ・トンプソンとは1000分の5秒差だった。

決勝はスタート直後から、五輪初出場のトンプソンがリード。後半で大混戦となり、最後にライルズがライバルたちを追い抜いた。

ライルズは今大会、四つの金メダルを取る可能性があり、これでまず一つを手に入れた。

銅メダルは、世界選手権で優勝経験のあるアメリカのフレッド・カーリーが獲得した。タイムは9秒81だった。

8選手全員が、ライルズのフィニッシュから0.12秒の間に立て続けにフィニッシュするという、驚異的なレースだった。

27歳のライルズは、昨年の世界選手権で金メダル3個を獲得。今大会では、200メートルとリレー2種目(4×100メートル、4×400メートル)でも金メダルを狙っている。

男子100メートルでは日本のサニブラウン・アブデル・ハキームが準決勝で自己ベストの9秒96を出したが、全体10位で決勝には進めなかった。

■野望実現に向かうライルズ

ライルズは、世界記録保持者のジャマイカのウサイン・ボルトに代わって、自分が男子陸上界の新たなスーパースターになるだけの、実力とトラック外での風格を共に備えていると自信を深めており、それを公言もしている。

そうした発言に成績も伴っている。ライルズは昨年の世界選手権で、100メートル、200メートル、4×100メートルリレーの3冠を達成。2015年のボルト以来の快挙だった。

この日の優勝でライルズは、アメリカに2004年のジャスティン・ガトリン以来20年ぶりとなる、男子100メートルの五輪金メダルをもたらした。

ライルズは200メートルでも世界選手権で3度優勝しており、今大会も金メダルを狙っている。200メートルは5日に始まる。

(英語記事 Lyles wins sensational 100m gold by 0.005 seconds)