米同時多発テロ主犯格ら3人との司法取引を破棄 国防長官が発表

AI要約

米国のオースティン国防長官は、2001年の同時多発テロの主犯格であるハリド・シェイク・モハメド被告らとの司法取引を破棄すると発表。

モハメド被告らが死刑を免れる代わりに罪を認める司法取引に合意していたが、国防総省がこれを破棄すると発表。

被告らと共謀者2人が特別軍事法廷で公判を受けるために進められていた手続きについて、遺族や社会からの反応が分かれている。

米同時多発テロ主犯格ら3人との司法取引を破棄 国防長官が発表

 米国のオースティン国防長官は2日、2001年9月の米同時多発テロの主犯格とされるハリド・シェイク・モハメド被告らとの司法取引を破棄すると発表した。

 国防総省は7月31日、同時多発テロを企画・立案したとみられるモハメド被告と共謀者2人が司法取引に応じたと発表。米紙ニューヨーク・タイムズによると、3人は死刑を免れる代わりに罪を認めることで合意していた。

 約3000人の命が奪われた同時多発テロを巡っては、12年前からキューバのグアンタナモ米軍基地で特別軍事法廷の公判前手続きが進められてきた。

 長引く手続きに対し、遺族の中には被告らが有罪判決を受けることなく死亡することを恐れる人がいる一方、死刑回避には反発もあると報じられていた。【ニューヨーク中村聡也】