サウジ政府系ファンド、中国国有6銀行と500億ドル資本契約

AI要約

サウジアラビアの政府系ファンド「PIF」と中国の国有大手銀行6行が総額500億ドル相当の資本フロー覚書を締結

両国は幅広く債務と株式面での協力を目指し合う

サウジ政府はビジョン2030を掲げ経済構造の多様化を図り民間セクター育成を目指している

Jana Choukeir

[ドバイ 1日 ロイター] - サウジアラビアの政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」は1日、中国の国有大手銀行6行と総額500億ドル相当の資本フロー(資金拠出と受け入れ)の覚書を締結したと発表した。

PIFによると、債務と株式両面で資本フローを促進するなど幅広く協力し合う。

中国の国有6行は、中国農業銀行(ABC)と中国銀行(BOC)、中国建設銀行(CCB)、中国輸出信用保険公司(SINOSURE)、中国輸出入銀行(CEXIM)、中国工商銀行(ICBC)。

中国は7月、インフラやエネルギー資源、環境面に配慮した経済開発、デジタル経済の分野での協力強化に前向きな方針を表明。さらにPIFや国営石油会社サウジアラムコなどサウジ企業が中国に定着し、事業を安定的に続けることを歓迎した。

サウジ政府は化石燃料に依存する経済構造の多様化を図る「ビジョン2030」を掲げ、活力のある民間セクターの育成を目指している。