韓国野党 放送通信委員長の弾劾手続き開始=与党は反発

AI要約

野党6党が放送通信委員会の李真淑(イ・ジンスク)委員長の弾劾訴追案を国会に提出した。

これまでに4回目の弾劾案提出となる。

弾劾が可決されれば李氏の職務は停止され、憲法裁判所の判断を待つことになる。

韓国野党 放送通信委員長の弾劾手続き開始=与党は反発

【ソウル聯合ニュース】韓国の最大野党「共に民主党」など野党6党は1日、放送や通信を担当する放送通信委員会の李真淑(イ・ジンスク)委員長(閣僚級)の弾劾訴追案を国会に提出した。李氏は7月31日に任命されたばかり。 

 野党が放送通信委員会トップの弾劾案を提出したのは4回目となる。

 野党は李氏の弾劾案で「人事聴聞会で道徳性や資質で大きな問題が明らかになったが、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は任命を強行した」と批判。弾劾案を提出した共に民主党の金玄(キム・ヒョン)議員は「公営放送の掌握を止めない尹政権に厳重な警告を送るため、弾劾に乗り出した」と述べた。

 野党による李氏の弾劾推進に対し、与党「国民の力」は「国政テロであり理由のない弾劾」と反発した。

 弾劾案は国会本会議への報告後24時間以降、72時間以内に採決が行われる。国会は共に民主党が過半数の議席を占めており、2日にも可決される見通しだ。

 弾劾案が可決されれば李氏の職務は停止され、憲法裁判所の判断を待つことになる。憲法裁判所の判決までは4か月以上かかる見通しで、放送通信委員会の業務に支障が出るとみられる。