野田佳彦衆院議員が考える都知事選の敗因とこれからの野党共闘とは?

AI要約

都知事選で蓮舫氏が敗北した理由を探る動画が公開された。街頭での手応えは良かったが、論戦不足や現職との一騎打ちに持っていけなかったことが敗因だった。

野田氏は蓮舫氏の決断を称賛し、また小池氏の守りが上手であったことを指摘。現職との一騎打ちではなかったことを悔やむ。

野田氏は長年野党として活躍し、ライバルを作って闘うことを望んでいると語る。

野田佳彦衆院議員が考える都知事選の敗因とこれからの野党共闘とは?

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2024年7月13日に公開された動画のテーマは「東京都知事選 蓮舫さんの敗因は?」

都知事選は連日蓮舫氏の応援に参加したという立憲民主党・野田佳彦衆議院議員が、敗因と野党共闘について語ります。「立憲民主党は長男」という、その心は?

【このトピックのポイント】

・「街頭の手応えは最高だった」都知事選、敗因は論戦不足?

・170万票を獲得した石丸氏が呼んだのは「既存政党への不信」

・10年間できなかった野党共闘を成し遂げるためには?

野田氏のプロフィールは以下の通りです。

野田氏は早稲田大学卒業後に、松下政経塾に入塾。

千葉県議会議員を経て、1993年に衆院選に出馬し初当選。

民主党政権時代には、最後の総理大臣を務めました。

今まで、日本新党、新進党、民主党、民進党、立憲民主党に所属し、長く野党の顔として活躍。

「離党したことはなく、政党が消えたり、合併したりした……」と苦笑する野田氏は「常に自民党には行かないことを決意してきた」と語ります。

その理由を「星野仙一は、ジャイアンツに行かなかったから、星野でしょ」と解説。

野田氏は「ライバルを作ろう!ライバルを倒そう!というのが私がずっと願っていることです」と力説した。

今回は以下の質問からいくつかピックアップして野田氏に回答していただきました。

56人が立候補した東京都知事選は、現職の小池百合子氏の圧勝の中、蓮舫氏は128万票を集めたものの、3位に終わりました。

野田氏は、蓮舫氏について「よく立候補していただいた」と振り返ります。

野田佳彦氏「事前に、都連が世論調査をしても、やっぱり小池氏は強いと。蓮舫さんが出た場合も勝てていない。それでも乾坤一擲の勝負を挑んだこと自体、20年のキャリアがある人がよく決断したと思いました」

「しかも、彼女はいちばん同志の応援に全国駆け回っている人」と仲間思いの蓮舫氏について語る野田氏。「危害を加えるような嫌な脅迫もあったので、ボディガードで行こうと思い(笑)」とほぼ毎日応援に行った現場での手応えを、次のように語ります。

野田氏「38年間ずっと街頭活動をやっているんですけど、集まっている方の数、熱気、手応え感はものすごかったんですよ。おそらく、今まで私が見た中での最高レベルの街頭だったんですよね」

それでも負けてしまった理由は「現職と一騎打ちの構図に持って行けなかった」ことにあると総括します。

野田氏「実態は現職対55人が挑んでいる構図じゃないですか。有力な新人が1人ならいい勝負になったと思うんです」

蓮舫氏を「論戦に強い候補」と評する野田氏は、小池氏を「守りが上手というか、今回は論戦に全然出てこなかった」と指摘します。

MC西田亮介「そうですね、姿を見かけなかった。公務に専念といって」

野田氏「公務に専念といってるけど(衆院補選で)東京15区で乙武さん(洋匡氏)を応援している時は公務そっちのけだったのに、今回は出てこないじゃないですか」

「現職がでてこないと論戦は深まらない」と悔しそうに語りました。