豪、レバノン在住国民に出国要請 イスラエル・ヒズボラの緊張懸念

AI要約

オーストラリア政府は、レバノン在住の豪国民に即時出国を要請する動きを強化している。

イスラエルと親イラン武装組織ヒズボラの緊張が高まり、治安情勢の急激な悪化が懸念されている。

レバノンには約5万人のオーストラリア人が居住しており、状況が悪化すれば出国が難しくなる可能性がある。

豪、レバノン在住国民に出国要請 イスラエル・ヒズボラの緊張懸念

[シドニー 1日 ロイター] - オーストラリア政府は、イスラエルと親イラン武装組織ヒズボラの緊張がエスカレートする恐れがあるとして、レバノン在住の豪国民に即時出国を要請した。

米国と英国も同様の勧告を行っている。

ウォン外相は31日夜、「今こそ出国すべき時だ。治安情勢はほとんどまたは全く予告なく急激に悪化する恐れがある」と訴える動画をXに投稿。状況が悪化すればベイルートの空港が完全に閉鎖され、出国希望者が「長期間」足止めされる可能性があるとし、その前に行動するよう促した。

豪外務省のウェブサイトによると、レバノンには1万5000人余りのオーストラリア人が居住しているほか、夏季に当たる6─9月には数千人単位で増加する。

2021年の国勢調査では約50万人のオーストラリア人がレバノン系と回答した。