イスラエルが報復…「ヒズボラ」拠点のレバノンを攻撃 3人死亡
イスラエル軍がレバノンの首都ベイルートを攻撃し、3人が死亡。ヒズボラの関与を疑い報復と主張。
イスラエル軍はヒズボラの作戦本部を標的に攻撃し、ゴラン高原でのロケット弾攻撃への報復としている。
アメリカはイスラエルの自衛権を支持し、イラン支援のヒズボラに対する決意を示唆。
イスラエル軍がレバノンの首都ベイルートを攻撃し、3人が死亡しました。
レバノンが拠点の「ヒズボラ」が関わったとする、ロケット弾攻撃への報復だとしています。
イスラエル軍は30日、レバノンの首都ベイルート南部を攻撃したと発表しました。
イスラム教シーア派組織「ヒズボラ」の作戦本部の責任者を標的にし、殺害したと主張しました。
27日にイスラエルが占領するゴラン高原で、子どもら12人が死亡したロケット弾攻撃に関与したとしていて、今回の攻撃はその報復だということです。
ガラント国防相は、「ヒズボラは越えてはならない一線を越えた」と攻撃の正当性を主張しています。
地元メディアなどは、この攻撃で3人が死亡し、25人がけがをしたと報じています。
レバノンの外相は、攻撃を非難し国連に提訴すると語っています。
また、これについてアメリカのハリス副大統領は、イスラエルの自衛権を「明確に支持する」と強調しました。
ハリス副大統領
「この数時間に中東で起きたことについて述べたい。イスラエルには自国を防衛する権利がある。私は、イスラエルが安全を維持し、守る権利を明確に支持する」
ハリス副大統領は30日、「イスラエル派『ヒズボラ』のようなテロ組織から自衛する権利を持っている」と述べ、こうした攻撃を止めるために、「外交的な解決に向けて、取り組まなければならないことに変わりない」と強調しました。
また、ホワイトハウスのジャンピエール報道官は、詳しい言及は避けたものの、イスラエルと「ヒズボラ」の全面衝突は「回避できる」という見方を示しました。
アメリカの国家安全保障会議も、声明で「『ヒズボラ』を含めたイランが支援するあらゆる脅威に対する、我々のコミットメントは鉄壁で揺るぎないものだ」と強調しています。