ハリス氏「外交的な解決に取り組む」 イスラエルのレバノン空爆受け

AI要約

米国のハリス副大統領は、イスラエル軍によるレバノンへの空爆について、ヒズボラがテロ組織であり自衛権を持つイスラエルを支持しつつも、外交的解決を模索すべきだと強調した。

ジャンピエール大統領報道官や国務省のパテル副報道官も、戦争回避への期待を表明し、エスカレーションを避けつつ外交的努力を続ける考えを示した。

バイデン政権は報復を抑制的にするようイスラエルに働きかけており、イスラエルとレバノンの市民の安全確保に注力している。

ハリス氏「外交的な解決に取り組む」 イスラエルのレバノン空爆受け

 イスラエル軍によるレバノンへの空爆について、米国のハリス副大統領は30日、記者団に対して「(レバノンのイスラム教シーア派組織)ヒズボラはテロ組織であり、イスラエルには自衛する権利がある」と強調する一方、「我々は外交的な解決に取り組まなければいけない」と述べた。

 また、ジャンピエール大統領報道官は30日の記者会見で「米国はイスラエルとヒズボラとの戦争が回避できないとは考えていない」と説明。国務省のパテル副報道官も「我々は事態のエスカレーションを避けたい」と述べ、外交的な解決に向けた努力を続けると強調した。

 ロイター通信によると、バイデン政権はこれまでイスラエルに対して、報復を「抑制的」にするよう働き掛けてきた。パテル氏は「(国境付近に住む)イスラエルとレバノンの市民が安全に家に戻ることができるよう取り組み続ける」と語った。【ワシントン松井聡】