イスラエルとヒズボラ、高まる緊張 ネタニヤフ首相らに「報復権限」

AI要約

レバノン南部でイスラエルのドローン攻撃が発生し、2人が死亡、3人が負傷。ヒズボラとイスラエルの緊張が高まっている。

イスラエルはレバノンから飛来したドローンを撃墜し、安全保障関連の閣議で報復の対応を協議。ヒズボラへの対応が模索されている。

ハビブ外相は米仏などが事態の激化を防ぐため尽力しており、イスラエルとヒズボラの対応は限定的になるとの保証を受けた。

イスラエルとヒズボラ、高まる緊張 ネタニヤフ首相らに「報復権限」

 レバノンの救急当局は29日、同国南部でイスラエルによるドローン(無人機)攻撃があり、2人が死亡、子どもを含む3人が負傷したと発表した。ロイター通信が報じた。27日にはイスラエルが占領するゴラン高原のサッカー場への攻撃で子どもら12人が死亡したばかりで、イスラエルが攻撃への関与を断定したレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの間で緊張が高まっている。

 一方、イスラエル軍は29日、レバノンから飛来したドローンを撃墜したと発表した。サッカー場への攻撃を受け、ネタニヤフ首相は28日、安全保障関連の閣議を開催。ヒズボラへの対応について協議し、ネタニヤフ氏とガラント国防相に報復の手段と時期を決定する権限が与えられた。イスラエル首相府が発表した。

 こうしたなか、レバノンのハビブ外相が28日、米仏などが事態の激化を防ぐべく尽力しており、「イスラエルとヒズボラの(武力)対応は限定的になるとの保証を受け取った」と語った。地元メディアへの発言をAFP通信が報じた。