ビッグテック決算報告の注目ポイント…AIが利益をもたらすことを証明できるか(海外)

AI要約

テクノロジー企業のAI関連の決算報告に注目が集まっている。アマゾン、アップル、メタ、マイクロソフトなどが上昇基調の市場で決算を行う中、投資家はAIの利益について証拠を求めている。

過去数週間、アメリカの株式市場は苦戦し、AI関連銘柄も含めて下落傾向にある。過去の決算報告からは、AIが期待通りのリターンをもたらすかは不透明であることが示唆されている。

一方、シリコンバレーのテクノロジー企業はAIに大きく期待し、生成AIが産業と消費者の生活に革新をもたらすと期待している。このため、AI関連銘柄は重力を無視して上昇している。

ビッグテック決算報告の注目ポイント…AIが利益をもたらすことを証明できるか(海外)

AIはテクノロジー企業に多額の利益をもたらすのだろうか。投資家はまもなくその答えを知るだろう。

今週、アマゾン、アップル、メタ、マイクロソフトの4社が決算報告を行う。

AIブームにより市場は大幅に上昇したが、投資家はすぐに利益が確実なものとなる証拠を求めるようになるだろう。

ここしばらく、AI関連銘柄は重力を無視できるかのように上昇している。それが今後も続くのか、まもなく明らかになる。

今週、アマゾン(Amazon)、アップル(Apple)、マイクロソフト(Microsoft)、メタ(Meta)など、生成AIブームの中心的な役割を果たすテクノロジー企業が、市場が上昇基調にある中で決算報告を行う。

ここ数週間、アメリカの株式市場は苦戦を強いられており、S&P500種指数は2022年以来最悪の日を経験した。テクノロジー銘柄の多いナスダック100種指数も、テスラ(Tesla)とグーグル(Google)の親会社アルファベット(Alphabet)の四半期業績を受けて下落した。その決算は、AIが宣伝文句通りのリターンをもたらすには程遠いことを示唆していた。

AI搭載のロボットタクシーの発表を10月に延期したテスラは、直近の四半期で純利益が45%減の14億7000万ドルとなり、アナリスト予想を大きく下回った。

一方、グーグルは、前年同期比13.5%増の847億ドルの四半期収益を報告したが、同社の最高経営責任者(CEO)であるスンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)氏は、AIチップやデータセンターなどへの巨額の設備投資がどれほどの利益につながっているのか、投資家に推測させたままにしている。

その他のビッグテックも、AIがただ資金を吸い取っているだけではないことを投資家に説明することに苦労しているようであれば、AIブームに陰りが見えるかもしれない。

AI関連銘柄がなぜ重力を無視して上昇できたのか、その理由はいたってシンプルだ。

シリコンバレーの企業が、生成AIに膨大な時間、リソース、投資を注ぎ込んでいるのは、この技術が産業と消費者の生活を良い方向に大きく変えるものだと期待しているからだ。

ChatGPTのようなAIアプリケーションを支える大規模言語モデル(LLM)の原動力となるチップを製造しているエヌビディア(Nvidia)のジェンスン・フアン(Jensen Huang)CEOは、先月、「生成AIは産業を再構築し、技術革新と成長の新たな機会を開拓している」と述べた。