人工衛星エンジン開発の新興に出資 豊田合成
豊田合成が人工衛星用エンジンを開発するスタートアップ企業、レタラに出資した。
レタラは北海道大学発のスタートアップで、より望ましい軌道に移動できるエンジンを開発している。
豊田合成は宇宙関連ビジネスに注力し、将来的には宇宙ステーションなどに向けた安全かつ自由な移動の実現を目指している。
豊田合成は26日、人工衛星用のエンジンを開発するスタートアップ企業、Letara(レタラ、本社北海道)に出資したと発表した。出資額は非公表。
レタラは人工衛星の打ち上げ後、より望ましい軌道に移動できるエンジンを開発する北海道大学発のスタートアップで、2020年6月設立した。
プラスチックと酸化剤を用いた燃料の技術により、宇宙では困難な安全性と推進力を両立することで、人工衛星同士の衝突や、宇宙ゴミの回避などに役立てる。また、月などにステーションが建設される未来に向け、安全かつ自由な移動の実現を目指している。
豊田合成は、今後成長が見込める宇宙関連ビジネスにおいて、技術が生かせる分野の探索や知見を高めることを目的にスタートアップなどに出資している。