ベネズエラ大統領選 南米各国の首脳ら、選挙結果に疑念の声

AI要約

南米ベネズエラ大統領選でマドゥロ大統領が勝利し、選挙結果に対する疑念や批判が相次いでいる。

米国や南米各国首脳からは選挙を疑問視する声が上がり、透明性を求める姿勢が強調されている。

一方、キューバやロシアからはマドゥロ大統領の勝利が歓迎される声も挙がっている。

ベネズエラ大統領選 南米各国の首脳ら、選挙結果に疑念の声

 南米ベネズエラ大統領選の選挙管理当局が29日、3選を目指す反米左派のマドゥロ大統領(61)が勝利したと発表したことを受けて、米国政府や南米各国の首脳などからは選挙結果に対する疑念や批判の声が上がった。

 ロイター通信によると、米国のブリンケン国務長官は「我々は発表された結果がベネズエラ国民の意思や投票を反映していないことに深刻な懸念を抱いている」とコメントした。

 チリのボリッチ大統領は「マドゥロ政権はこの結果が信じがたいものであることを理解すべきだ。国際社会、とりわけ亡命中の数百万人を含むベネズエラ国民は、完全な透明性を求めている」とし、結果を認めない姿勢を強調した。

 ペルーのオラエチェア外相は「ベネズエラ政府による詐欺を意図した不正の数々を徹底的に非難する」とコメントした。

 ウルグアイのラカジェポー大統領は「実際の結果にかかわらず彼らは『勝つ』つもりだった。選挙日までのプロセスと集計に不正があったのは明らかだ」と指摘。アルゼンチンのミレイ大統領も選管発表前の段階で「アルゼンチンはもう不正は認めない」と述べていた。

 一方、社会主義国キューバのディアスカネル大統領は「革命が勝利した」と歓迎した。ロシアのプーチン大統領もマドゥロ大統領の勝利に祝意を示した。【松倉佑輔】