ベネズエラ大統領選 独裁色強める現職「選管公式発表を尊重」

AI要約

南米ベネズエラ大統領選が28日、投開票され、独裁色を強めるマドゥロ大統領と野党連合のゴンサレス氏の一騎打ちとなる。10人の立候補者の中で懸念もある中、公正な選挙が行われるかが注目されている。

投票後、マドゥロ氏は選挙管理当局の発表を尊重する意向を示し、米政府高官も制裁の修正の用意を述べた。マドゥロ氏は在任中に権力の集中を進め、三権を掌握するなどの状況が指摘されている。

国内外から注目を集めるベネズエラ大統領選の結果がどのようになるか、今後の動向に注目が集まっている。

ベネズエラ大統領選 独裁色強める現職「選管公式発表を尊重」

 南米ベネズエラ大統領選が28日、投開票された。独裁色を強め、3選を目指す反米左派のマドゥロ大統領(61)と野党連合の統一候補で元外交官のゴンサレス氏(74)の事実上の一騎打ちとなっている。

 大統領選には10人が立候補した。2013年に就任したマドゥロ氏は前回18年大統領選で、主要野党を排除した上で再選し、欧米諸国などは正当性に疑義を唱えた。今回も野党や国際社会から、公正な選挙が行われるか懸念する声が上がっている。

 地元メディアによると、マドゥロ氏は投票後、選挙管理当局による公式発表を「尊重する」と表明。他の候補にも「発表を尊重し、公にそれを宣言する」よう求めた。ロイター通信によると、米政府高官は26日、選挙の動向次第で対ベネズエラ制裁を修正する用意があると述べた。

 マドゥロ氏は在任中に権力の集中を進め、三権を掌握。警察や軍、選挙管理当局さえも影響下に置くといわれる。【カラカス中村聡也】