「完全な統治権」主張 クーデター1年 ニジェール軍トップ

AI要約

ニジェール軍事政権トップが完全な統治権を主張

バズム大統領失脚クーデターから1年を前に、チアニ氏がテレビ演説

軍事政権がフランスとの距離を置き、新植民地主義体制を否定

 【ニアメーAFP時事】西アフリカ・ニジェール軍事政権トップのチアニ祖国救済国家評議会議長は25日、「われわれの完全な統治権への歩みを止めることはできない」と主張した。

 バズム大統領を失脚させたクーデターから1年となる26日を前に、テレビ演説した。

 チアニ氏は「いかなる国や国際機関もわれわれがどのように行動するか、どんな外交関係を結ぶかなどについて指図はできない」と強調。ニジェールは「新植民地主義体制を壊す」過程にあると訴えた。

 旧宗主国フランスが23日、拘束されているバズム氏の釈放を求めていた。軍事政権はクーデター後、フランスとは距離を置いており、ロシアとの接近が指摘されている。