ミャンマー国軍最高司令官、大統領代行を兼務 権力集中に拍車

AI要約

ミンアウンフライン最高司令官がミャンマーで大統領代行を兼務することが決まった。これにより権力集中が一層強まる見通しである。

大統領代行を務めていたミンスエ氏が病気療養のため退任し、クーデター時の非常事態宣言の取りまとめ役を引き継ぐことになる。

選挙の見通しが立っておらず、現在まで5回も非常事態宣言の延長が行われている状況が続いている。

ミャンマー国軍最高司令官、大統領代行を兼務 権力集中に拍車

 ミャンマーで全権を掌握した国軍のミンアウンフライン最高司令官が大統領代行を兼務することが決まった。国営放送が22日に報じた。大統領代行を務めてきたミンスエ氏が病気療養に専念するためとしている。ミンアウンフライン氏への権力集中が一層強まることになる。

 大統領代行は2021年2月のクーデター時にミンスエ氏が就任し、非常事態宣言の延長や解除を決める「国防治安評議会」を取りまとめる役割を担う。

 憲法では非常事態宣言の期間は原則1年間で、半年ごとに2回までの延長を認めるが、これまでに5回延長されている。解除後6カ月以内に実施すると定められている選挙の見通しは立っていない。【バンコク武内彩】