ゼレンスキー大統領「中国がロシアに武器供給しないと再確認」

AI要約

ウクライナのゼレンスキー大統領が中国がロシアに武器供給しないと再確認したことを明言した。

ウクライナと中国は会談を行い、和平交渉への意欲を示したが、ロシアの立場とは相違がある。

ロシアは領土問題に関して譲歩する意思を示さず、ドンバスの開発プロジェクトを承認するなど行動を示している。

ゼレンスキー大統領「中国がロシアに武器供給しないと再確認」

ウクライナのゼレンスキー大統領が24日(現地時間) 「中国がロシアに武器を供給しないと再確認した」と述べた。

ゼレンスキー大統領はこの日の映像演説で「中国がウクライナの領土保全と主権を支持するという明確な信号があった」とし、このように話した。

これに先立ちウクライナのクレバ外相は今月23日から26日まで中国を訪問し、王毅外相と会談した。ウクライナ側は「ウクライナはロシアとの対話・交渉を望み、その用意がある」という立場を中国側に伝えた。

ロシアのウクライナ侵攻以降、戦争当事国のウクライナと、ロシアと密着中の中国は立場の違いが大きい。にもかかわらず両国が会談をしたのは、ウクライナはロシアとの和平交渉をめぐり国際世論を有利に形成する一方、「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国の多くに影響力を持つ中国とは対立を避けたいためだと、朝日新聞は分析した。中国側も、ロシアを支援しているという欧米からの批判を念頭に、和平実現に積極的な役割を果たす姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。

王毅外相もクレバ外相との会談の直後、「最近ウクライナとロシアの双方がそれぞれ異なるレベルで交渉を望むという信号を発信した」とし「条件と時期は熟していない」との見方を示した。

ロシア大統領府もウクライナの和平交渉開始の意思について「我々の立場と一致する」という原則的な反応にとどめた。ウクライナはロシア軍の撤収を主張する半面、ロシアは占領地の自国編入を前面に出している。実際、ロシアのプーチン大統領は24日(現地時間)、「数世紀の間、ロシアから分離できなかった領土の一部」とし、占領地ドンバスなどに対する開発プロジェクトを承認した。領土問題には譲歩する意思がないことを示唆した。