ニトリが中国で100店舗到達 現地の消費者に刺さる「日本発」の品

AI要約

家具・インテリアチェーン大手のニトリホールディングス(HD)が中国本土での店舗数が100店舗に達した。中国の消費者の心をつかむ手頃な価格の商品が人気を集めている。

ニトリは10年で14エリアに展開を広げ、武漢を初出店として上海や北京などへ店舗を拡大した。後発ながら急成長を遂げている。

中国の消費者は質にこだわる傾向があり、日本独自の軽量化された商品やフレグランス商品が好まれている。

ニトリが中国で100店舗到達 現地の消費者に刺さる「日本発」の品

 家具・インテリアチェーン大手のニトリホールディングス(HD)の中国本土での店舗数が今年6月、100店舗となった。初出店から10年で14エリアに展開を広げ、大台に到達した。手頃な価格で住まいを充実させる商品が、中国の消費者の心をつかみつつある。

 ニトリは2014年、中部の都市武漢へ中国で初めてとなる店舗を出した。日本の小売り大手の中でも後発だったが、上海や深圳、北京などへ徐々に出店地域を広げた。

 生活水準の向上で中国の消費者が質にこだわるようになる中、共通化した商品が人気を集めている。かつては中華鍋などが「重ければ良い」とされてきたキッチン用品も、軽量化した日本独自の商品が売れ筋となっている。香りにこだわる人も多く、フレグランス商品も人気という。

 中国での出店数は8年後には今の約9倍に急増させることを見込む。物流の効率を良くするため、「出店する各エリアで10店以上出店するドミナント(集中出店)化を図る」(現地法人の杉浦栄総経理<社長>)ことも目指している。