貧困対策で連携強化 世銀支援、100カ国参加も ブラジル

AI要約

ブラジルのルラ大統領が「貧困と飢餓に対抗するグローバル・アライアンス」を立ち上げると表明。アライアンスでは、各国や国際機関が持つ施策に関する知見を共有し、資金調達で協力する。

ルラ大統領は飢餓を「人間の尊厳を最も傷つけるものであり、自由への暴力」と発言。世界銀行のバンガ総裁も支援を表明。

国連食糧農業機関によると、2023年に飢餓に直面する人は7億3300万人に上る見込みで、コロナ禍前の19年よりも1億5000万人増加する。

 【リオデジャネイロ時事】ブラジルのルラ大統領は24日、低所得国の貧困や食糧不足対策に関する各国や国際機関などの連携を強化するため、「貧困と飢餓に対抗するグローバル・アライアンス」を立ち上げると表明した。

 報道によると、ブラジルは100カ国超の参加を見込んでいる。

 ブラジル・リオデジャネイロで開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の関連会合で明らかにした。ルラ大統領は「飢餓は人間の尊厳を最も傷つけるものであり、自由への暴力だ」などと発言。世界銀行のバンガ総裁は支援する考えを表明した。

 アライアンスでは、各国や国際機関が持つ効果的な施策に関する知見を共有したり、民間も含めた資金調達で協力したりする。

 国連食糧農業機関(FAO)によると、2023年に飢餓に直面した人は世界の人口の1割近くに当たる7億3300万人と、コロナ禍前の19年を約1億5000万人上回った。