ホンダは工場閉鎖 日系自動車大手、EV拡大の中国で生産能力削減

AI要約

中国市場で電気自動車(EV)の販売が伸びている中、日系自動車メーカーは生産能力の削減に動いている。ホンダが広州市の工場を閉鎖し、武漢市の工場を休止する方針を表明。日産も既に工場閉鎖を実施しており、日本勢の苦戦が続いている。

日本勢の新車販売台数が減少しており、トヨタ、ホンダ、日産の販売台数が前年比で減少。日産は江蘇省の工場を閉鎖し、三菱自動車は中国市場からの撤退を決定した。

ホンダは新たにEVの工場を稼働させるなど、ガソリン車からEVに生産をシフトして市場の変化に対応している。

ホンダは工場閉鎖 日系自動車大手、EV拡大の中国で生産能力削減

 電気自動車(EV)の販売が伸びる中国市場で、ガソリン車中心の日系自動車メーカーが生産能力の削減に動いている。ホンダは25日、中国で工場の閉鎖や休止を進める方針を表明した。日産自動車も既に江蘇省の工場を閉鎖するなど、日本勢の苦戦は鮮明だ。

 ホンダは中国にある7工場のうち、年5万台の生産能力を持つ広東省広州市の1工場を10月に閉鎖する。11月には湖北省武漢市の年24万台の生産能力がある工場を休止する。一方、年内には中国で新たにEVの2工場が稼働する予定だ。ガソリン車からEVに生産をシフトして、EV市場の成長の取り込みを図る。

 中国の新車販売台数では、日本勢の劣勢ぶりが目立つ。トヨタ自動車、ホンダ、日産の今年1~6月期の販売台数は前年同期比で5.4%~21.5%減った。販売台数の減少を受けて、日産は6月に江蘇省常州市の工場を閉鎖した。三菱自動車は中国市場から撤退を決めた。