自動車や鉄鋼、中国事業を縮小 日本企業、販売低迷で転換へ

AI要約

日本企業の中国撤退や事業縮小が進む中、ホンダは中国で初めて自動車生産能力を減らすことを明らかにした。

EV市場での競争激化や日本メーカーの販売低迷により、関連産業も生産体制見直しの動きが続いている。

三菱や日産、マツダなど日本勢の中国市場における動向が変化し、各社が新たな戦略を模索している。

 日本企業の中国離れや事業縮小の動きが鮮明化してきた。ホンダは25日、中国で自動車の生産能力を初めて減らすと明らかにした。EVの値下げ競争が激化し、ガソリン車中心の日本メーカーの販売は低迷。鉄や素材など関連産業でも生産体制見直しの動きが相次ぎ、各社の戦略は転換点を迎えた。

 中国では比亜迪(BYD)などが販売を伸ばし、EVで出遅れた日本勢は販売台数の減少が目立つ。これまでに三菱自動車が中国での車両生産から撤退し、日産自動車も現地の一部工場を閉鎖。マツダは現地の系列販売網を集約した。トヨタは足元の販売台数を減らしているものの、現地の生産能力に関する今後の方針は公表していない。