複数回の呼びかけに応答しない後輩に腹を立て、ゴム製のスリッパを頭に…後輩は「急性感音難聴」で全治3か月の重症の診断、40代の自衛官に停職10日の懲戒処分「深く反省しています」 航空自衛隊千歳基地

AI要約

北海道の航空自衛隊千歳基地で、自衛官が同僚の頭にゴム製のにスリッパを投げつけ、難聴にさせる事件が発生し、懲戒処分を受けた。

事件の詳細や処分内容、関係者のコメントなどが報じられ、被害を受けた後輩の全治3か月の重症や、加害者の深い反省の気持ちも示された。

上層部のコメントでは、このような事案が再発しないよう、厳正な規律の維持に努めるとしている。

複数回の呼びかけに応答しない後輩に腹を立て、ゴム製のスリッパを頭に…後輩は「急性感音難聴」で全治3か月の重症の診断、40代の自衛官に停職10日の懲戒処分「深く反省しています」 航空自衛隊千歳基地

 6日午前、北海道の航空自衛隊千歳基地で、同僚の頭にゴム製のにスリッパを投げつけ、全治3か月の難聴にした40代の自衛官が停職10日の懲戒処分となりました。

 懲戒処分となったのは、千歳基地の北部航空施設隊第2作業隊の40代の1等空曹の男です。

 航空自衛隊によりますと、1等空曹は6日午前7時半ごろ、勤務中、職場のソファに座っていた後輩の男性を見かけ、複数回、名前を呼びました。

 しかし、後輩が応答せず、腹を立てると、履いていたゴム製のスリッパを頭めがけて投げつけました。

 後輩は急性感音難聴と診断され、全治3か月の重症です。

 その後、後輩が部隊に被害を申し出たことで発覚、目撃した人も複数いることから、空自は22日、1等空曹を停職10日の懲戒処分としました。

 1等空曹は「深く反省しています」などと話しているということです。

 一方、今回の懲戒処分について、第2航空団と千歳基地の司令を兼ねる田中信隆・空将補は「千歳基地所属の隊員がこのような事案を生起させたことは誠に遺憾です。今後、さらなる厳正な規律の維持に努め、このような事案が再び生起することのないように努めてまいります」とコメントしています。