バイデン氏が大統領選から撤退、ハリス氏が民主党候補? 今後の動きを解説

AI要約

バイデン大統領が再選を目指さず、ハリス副大統領を支持する意向を表明。

バイデン大統領の撤退により、ハリス氏の指名獲得が話題に。

代議員の支持や指名手続きに関する情報も明らかに。

バイデン氏が大統領選から撤退、ハリス氏が民主党候補? 今後の動きを解説

(CNN) 米国のバイデン大統領は21日、11月に行われる大統領選に出馬しないと発表し、民主党の大統領候補としてハリス副大統領の名前を挙げた。本選まで100日余りとなった時点でのバイデン氏の決断によって、今後の選挙戦に向けて、さらに多くの疑問が生まれた。

その通り。バイデン氏の今回の発表は大統領選の民主党候補の役割にのみ関係している。今回の発表は、バイデン氏が全うすると語った現在の大統領としての役割や任期とは何の関係もない。バイデン氏は次期大統領が就任する2025年1月20日まで、大統領職にとどまり続ける。

バイデン氏は発表の中で、自身としては再選を目指す意向だったものの、選挙戦から撤退し、残りの任期で大統領としての職務を果たすことに専念することが党と国にとって最善の利益だと信じていると述べた。

共和党からは即時の辞任を求める声も出ている。

21日時点では、バイデン氏が早期の退任を考えている兆候はみられない。

バイデン氏がハリス氏を推薦も、ハリス氏の指名獲得を意味するのか

違う。バイデン氏は選挙戦からの撤退を発表した後、ハリス氏を民主党の大統領候補として支持する意向を示した。

ハリス氏は声明で、バイデン氏からの支持について「光栄に思う」と述べ、公の場で初めて、大統領候補の指名を勝ち取りたいとの考えを示した。

民主党内の有力者からもハリス氏を支持する声が出ている。

しかし、そうした支持によって、ハリス氏が自動的に民主党の大統領候補になるというわけではない。

CNNの記者によれば、バイデン氏が民主党候補ではなくなったことから、バイデン氏の後任をめぐる複雑な手続きは以下のように展開しそうだ。

個々の代議員は来月シカゴで開催される民主党の全国大会で党の候補者を選ぶことになる。あるいは、「ロールコール」と呼ばれる州ごとの票数の読み上げがオンライン形式で行われる可能性もある。予備選の段階ではバイデン氏がほぼすべての代議員を獲得していたことから、こうした代議員らはバイデン陣営の承認を受け、バイデン氏に投票すると約束していた。これが意味するのは、代議員は誰に投票してもいいものの、投票先としてはおおよそ、バイデン氏が支持する候補者となりそうだ。

だからといって、バイデン氏の支持を受けていない候補者が指名獲得を目指すことができないというわけではない。一部の民主党議員からは、ハリス氏以外も指名争いに加わることができる「オープンな手続き」を求める声も出ている。

党の規則では、候補者が指名を獲得するには、複数の州の代議員から数百人の署名を集めるなど、一定の要件を満たす必要がある。

候補者指名の決定は、民主党全国委員会の委員長によって行われることになっているものの、民主党は手続きがどのように機能するかについて詳細をまだ明らかにしていない。