米大統領選 バイデン氏の後継候補はだれに? ハリス氏はさっそく電話攻勢

AI要約

バイデン氏が大統領選から撤退し、民主党の後継候補としてハリス副大統領が支持を表明。他にも有力候補が挙がる中、ハリス氏の支持拡大が進む。

ハリス氏は副大統領就任後、支持率が低迷し、不満も根強いが、他候補もリストアップされている。党大会で正式な大統領候補が選ばれるまで展開が注目される。

トランプを阻止するために民主党関係者が結集し、バイデン氏の後継候補選びが進む中、様々な候補が浮上している。

米大統領選 バイデン氏の後継候補はだれに? ハリス氏はさっそく電話攻勢

 バイデン米大統領が大統領選から撤退したことで、民主党の後継候補はだれになるのか。カマラ・ハリス副大統領(59)は、バイデン氏の支持表明に「光栄だ」「党候補指名を勝ち取る」と意欲を示した。ハリス氏の陣営や支援団体などはさっそく、民主党の代議員や主要関係者らに電話をかけ、支持固めを始めているとの報道もある。クリントン元大統領とヒラリー夫人も民主党員に対し「ハリス氏を当選させるため全力を尽くして戦わなければならない」と呼びかけた。

 カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム氏(56)も有力候補の1人だが、バイデン氏撤退を受けてハリス氏支持を打ち出した。声明で「タフ。恐れ知らず。粘り強い。私たちの民主主義と未来が危機にひんしている今、トランプの暗いビジョンを告発し、私たちの国をより健全な方向に導くのに、ハリス氏以上にふさわしい人物はいない」と述べた。

 一方でハリス氏は副大統領就任後は支持率が低迷し、目立った実績にも乏しく、民主党の関係者や支持者からは別の強力な候補を求める声が根強い。

 ポスト・バイデンとしてはほかに、ミシガン州の女性知事グレッチェン・ホイットマー氏(52)、ペンシルベニア州知事ジョシュ・シャピロ氏(51)、運輸長官ピート・ブティジェッジ氏(42)らの名前も挙がってきた。しかし、ホイットマー氏も今回、「民主党候補を当選させ、トランプを全力で阻止する」と表明した。

 大統領選をめぐる世論調査で、トランプ前大統領を上回っている民主党関係者は、元大統領夫人のミシェル・オバマ氏(60)だけだが、本人は拒否しているという。現在も民主党に大きな影響力を持つオバマ元大統領は、バイデン氏の後継として支持する人の名前をこの時点で明言しなかった。

 民主党は8月19~22日にシカゴで党大会を開催し、代議員3936人が党の正式な大統領候補を決める。そのほとんどがバイデン氏支持だったが、撤退によって何も縛られなくなった。党から候補に指名されるには、過半数1969人の支持が必要になる。