トランプ氏が激戦州ミシガンで選挙集会、銃撃後初-バンス氏も参加

AI要約

トランプ前米大統領がミシガン州で行われた選挙集会で、支持者に対し自身の対立候補としてバイデン大統領とハリス副大統領のどちらを望むかと問いかけ、81歳のバイデン氏との争いを希望する声が多数だった。

トランプ氏はバイデン氏を批判し、新しい世論調査結果がトランプ氏がバイデン氏に勝利する可能性を示唆している。

ミシガン州の集会では、バイデン氏の撤退要求がある中、トランプ氏の支持者は代替候補としてウィットマー知事など他の候補に注目している。

トランプ氏が激戦州ミシガンで選挙集会、銃撃後初-バンス氏も参加

(ブルームバーグ): トランプ前米大統領は20日、ミシガン州で行われた選挙集会で支持者に対し、自身の対立候補としてバイデン大統領とハリス副大統領のどちらを望むかと訪ねた。それに答えた聴衆の声は、圧倒的多数が81歳のバイデン氏との争いを望んでいることを示唆した。

こうした声は、民主、共和両党の陣営で起きている変化を反映している。ここ数日の新しい世論調査結果は、トランプ氏がバイデン氏に勝利するとの見方を裏付ける数字となっている。

トランプ氏は「今まさに、民主党の指導部は、いんちきジョー・バイデン氏を投票用紙から排除するため自党の予備選結果を覆そうとして必死になっている」とミシガン州グランドラピッズで開かれた集会で発言した。

選挙集会の開催は、トランプ氏が銃撃された先週の事件後では初めて。民主党内でバイデン大統領に11月の大統領選からの撤退を求める声が高まる中で行われた。バイデン氏が撤退した場合、ハリス副大統領は民主党の代替候補として最有力視されている人物の1人。

バイデン氏、選挙戦継続になお意欲-民主党内で撤退要求さらに広がる

ミシガン州の集会に先立ち、同州のウィットマー知事ら民主党有力者は、バイデン氏から注目をそらし、トランプ前大統領のアドバイザーらが起草した中絶やその他問題に関する政策の青写真「プロジェクト2025」に目を向けさせようとした。ウィットマー氏はバイデン氏撤退の場合の有力な代替候補の1人とみられている。

米政府再編目指す「プロジェクト2025」とは-トランプ氏の立ち位置は

トランプ氏は演説でウィットマー氏に触れ、「実のところ対抗馬として私は彼女を望んでいる」とし、「彼女とならとてもうれしい」と述べた。ミシガン州は今年の大統領選の結果を左右し得る激戦州の一つ。

トランプ氏は数分間、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)との関係についても触れた。マスク氏は最近、トランプ氏支持を表明しており、同氏の選挙キャンペーンに多額の寄付を行う計画。