超正統派ユダヤ教神学生1000人に召集令状送付、イスラエル軍

AI要約

イスラエル軍が超正統派ユダヤ教徒の神学生に兵役を課すため、1000人に召集令状を送付

従来の兵役免除政策が転換され、最高裁が一律での免除を認めない判決を下す

一部の宗教政党やラビが措置に反発し、教徒らは妥協を試みながらも兵役に就く

超正統派ユダヤ教神学生1000人に召集令状送付、イスラエル軍

[エルサレム 21日 ロイター] - イスラエル軍は21日、これまで兵役が免除されてきた超正統派ユダヤ教徒の神学生1000人に召集令状を送付した。戦力増強に向けた措置だが、聖職者と世俗国民の間の緊張が一段と高まる可能性がある。

超正統派ユダヤ教徒の神学生を巡っては、最高裁判所が先月、一律で徴兵免除を認めることはできないと判断。これを受け、1948年の建国当時から実施されてきた政策が転換されることになった。

ネタニヤフ政権の2つの宗教政党はこの措置に反発。一部のラビ(ユダヤ教の宗教的指導者)は令状を受け取ったら燃やすよう指示している。

ただ、超正統派の教徒全員が兵役を拒否しているわけではなく、国防軍は同教徒専用の部隊も複数編成している。

免除を求めず既に軍に所属している教徒らは、妥協案が見つかるよう望みながらも21日に兵役に就いた。