空爆で死亡した妊婦から胎児救出 ガザ病院

AI要約

パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエル軍の空爆で妊娠中の女性が死亡し、子宮から胎児が取り出された。

胎児は医療処置を受けて安定しているが、20人以上が死亡する深刻な状況が続いている。

ガザ地区では避難民キャンプや一家にも被害が及んでおり、犠牲者が増えている。

【AFP=時事】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の医師らは20日、イスラエル軍の空爆で死亡した妊婦の子宮から胎児を取り出したと明らかにした。

 医師らによると、妊娠9か月だったオラ・アドナン・ハルブ・クルドさんは、中部ヌイセラト(Nuseirat)避難民キャンプにある自宅がイスラエル軍の夜間攻撃を受けた後、アウダ(Al-Awda)病院に運び込まれた。

 クルドさんは危篤状態で、救急科の医師らが急いで対応に当たったが、亡くなった。しかし医師らは心拍を感知すると緊急帝王切開を行い、胎児を取り出した。

 胎児も予断を許さない状態にあったが、酸素吸入と医療処置を受けて容体は安定しているという。

 イスラエル軍が過去24時間にガザ各地で実施した空爆により、20代とされるクルドさんを含む少なくとも30人が死亡した。救急当局によると、ガザ市(Gaza City)北部では一家6人が亡くなった。【翻訳編集】 AFPBB News