「もしトラ」に隣国トップも対応 メキシコ大統領、書簡送付へ

AI要約

メキシコのロペスオブラドール大統領が、トランプ前米大統領に書簡で移民の現状を説明する方針を示す。

ロペスオブラドール氏は、米国の移民による建国や発展の歴史を挙げながら、移民に対するトランプ氏の誤解を指摘する。

彼はトランプ氏を賞賛しつつも、説明すればトランプ氏が考えを改めるだろうと述べた。

 【サンパウロ時事】「アミーゴ(友人)のドナルド・トランプに手紙を送る」。

 メキシコのロペスオブラドール大統領は19日の記者会見で、大統領に返り咲いたらメキシコとの国境の壁を完成させると表明したトランプ前米大統領に、書簡で移民の現状を説明する方針を明らかにした。

 任期終了間近のロペスオブラドール氏は、トランプ氏が大統領を務めた2017~21年、トランプ政権と良好な関係を構築。トランプ氏は18日、11月の米大統領選の公約として中南米などからの不法移民を阻止するため「国境を封鎖して壁を完成させる」と語った。

 ロペスオブラドール氏は会見で、米国は世界からの移民によって建国され、発展した経緯に触れつつ、トランプ氏が移民について「あまりよく知らされていない」と指摘。「移民は米国にドラッグを持ち込むのではない。まじめに仕事をするために行く」と話した。

 また、トランプ氏を「賢い男で、ビジョンを持っている」と持ち上げた上で「(説明すれば)考え方を改めてくれるだろう」と述べた。