世界的システム障害、金融市場にも波及 大手米銀への影響は軽微

AI要約

世界各国で発生した大規模なシステム障害が金融市場に影響を与え、復旧が進められている。

LSEGグループや金融大手は一部のシステムに障害が出たが、取引所は影響を受けなかった。

市場参加者は予期せぬ事態としてシステム障害を認識し、恐れていたが、今回の事態を契機に検討する必要がある。

世界的システム障害、金融市場にも波及 大手米銀への影響は軽微

[19日 ロイター] - 世界各国で19日に発生した大規模なシステム障害により、金融市場でも幅広く業務に影響が広がった。現在は復旧に向かっているが、相互接続されたネットワークのリスクが浮き彫りとなった。

LSEGグループは「第三者による世界規模の技術的問題」により同社のニュース・データ・プラットフォームWorkspaceに障害が発生したと発表。LSEG傘下のFTSEラッセルの広報担当者は、リアルタイムプラットフォームに影響が出ており、「顧客がデータにアクセスしたり受信したりできなくなっている」ため、指数に影響が出ていると述べた。

ロンドンでは正午までに問題の大半は解決したようで、ロンドン証券取引所に影響は出なかった。ニューヨーク証券取引所、ナスダックも、取引は正常に行われていると発表した。

米金融大手のバンク・オブ・アメリカ(BofA)やゴールドマン・サックス、シティグループなども、システムや業務に大きな影響は出ていないとした。

GDSウェルス・マネジメントのグレン・スミス氏は「19日に起きた世界的なシステム障害は、市場参加者が常に恐れていながらも、あまり考えることのない不測の事態の一例と言える」と述べた。