イスラエルによるパレスチナ自治区への入植“国際法違反” ICJが勧告

AI要約

ICJは、イスラエルによるパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区への入植が国際法違反であるとする勧告的意見を出した。

国連総会でICJに勧告的意見を求める決議が採択され、ICJは入植と天然資源開発を違反と指摘。

ICJの勧告的意見は拘束力はないが、イスラエル側の入植をけん制するものである。

イスラエルによるパレスチナ自治区への入植“国際法違反” ICJが勧告

ICJ=国際司法裁判所は19日、イスラエルによるパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区への入植について、国際法違反であるとする勧告的意見を出しました。

イスラエルによるパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区の入植をめぐっては、2022年の国連総会でICJに対し、勧告的意見を出すよう求める決議が賛成多数で採択されていて、審理が行われてきました。

こうした中、ICJは19日、イスラエルによるパレスチナ自治区への入植と、パレスチナ自治区の領土での天然資源の開発は国際法違反であるとする勧告的意見を出しました。「できる限り速やかに入植を止めるべきだ」とした上で、「イスラエル側は、入植による損害について賠償する責任がある」と指摘しています。

ICJによる勧告的意見に拘束力はありませんが、イスラエル側の入植をけん制した形です。

一方、イスラエルのネタニヤフ首相は19日、声明を出し、「ICJのいかなる不条理な意見でも、イスラエル人が先祖からの故郷に住む権利を否定することはできない」として、反発しています。