トランプ氏、政敵の「悪魔化やめるとき」 融和メッセージ発信も罵倒表現交じる

AI要約

共和党のトランプ前大統領は中西部ウィスコンシン州で党全国大会で演説し、政治的分断の解消を訴えた。

過去の対決的な姿勢から融和的なメッセージを発信する意向だったが、実際の演説では政敵を罵倒する姿も見られた。

トランプ氏は13日の銃撃事件を受け、政治意見の対立を乗り越える必要性を強調した。

【ミルウォーキー=大内清】11月の米大統領選で返り咲きを狙う共和党のトランプ前大統領(78)は18日、中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開催中の党全国大会での演説で「政治的な意見が異なる相手を悪魔化するのをやめるときだ」と語り、共和党が支持基盤とする保守派と、民主党をはじめとするリベラル派の間で深まる政治的分断の解消を訴えた。

トランプ氏は13日に東部ペンシルベニア州で起きた自身への銃撃事件を受けて演説内容を変更し、従来の対決的な姿勢から融和的なメッセージを発信するとしていた。

ただ実際の演説では、民主党のペロシ元下院議長を「クレイジー・ナンシー・ペロシ」と呼んで批判するなど、政敵を罵倒する〝トランプ節〟も顔を出した。