フーシ派「極超音速ミサイル」発射 イスラエル中部に初めて到達か、空港近くの森で火災も

AI要約

イスラエル軍がフーシ派の新型極超音速ミサイルを迎撃し、中部モディーン近郊で火災が発生。ネタニヤフ首相は報復を明言。

初めてイエメン北西部から発射されたミサイルがイスラエル中部に到達。破片が空港付近に落下し、数人が負傷。

フーシ派はイスラム原理主義組織を支持し、イスラエルへの攻撃を強化する方針を示す。

【テルアビブ=佐藤貴生】イスラエル軍は15日、弾道ミサイルを迎撃し、中部モディーン近郊の森に破片の一部が落下して火災が発生した。イエメンの親イラン民兵組織フーシ派は「新型の極超音速ミサイル」を発射したとし、イスラエルのネタニヤフ首相は「重い代償」を支払わせると述べて報復を明言した。

フーシ派のミサイルがイスラエル中部に到達したのは初めてとみられる。破片が落下したのはベングリオン国際空港から南東に数キロの地点。西部の商都テルアビブからモディーンにかけて空襲警報が発令され、空港や鉄道駅などで避難する際に数人が負傷した。

イエメン北西部で発射されたミサイルは11分超でイスラエル上空に到達し、軍は長距離ミサイル対応の防空システム「アロー」で迎撃したが、完全に破壊できなかったとしている。

フーシ派はイスラム原理主義組織ハマスを支持してイスラエルに攻撃を加えており、7月にはテルアビブに無人機攻撃を行って1人が死亡、4人が負傷した。イスラエルは報復としてフーシ派が支配するイエメン西部ホデイダの燃料倉庫などを爆撃した。フーシ派はイスラエルへの攻撃を強化する方針を示している。