「ハマスの喉元に圧力」 イスラエル首相、ガザ南部ラファを訪問

AI要約

イスラエルのネタニヤフ首相がガザ地区の戦闘地域を訪問し、イスラエル軍の士気を高めるとともにハマスに圧力をかける姿勢を示した。

ネタニヤフ氏は軍幹部らと協議し、ハマスに対する妥協しない姿勢をアピール。ハマスの喉元に圧力をかけることで人質解放を促進する考えを明言。

イスラエル軍はラファを「ハマスの最後の拠点」と位置づけ、5月上旬からラファでの地上作戦を展開。避難民もさらなる退避を余儀なくされている。

「ハマスの喉元に圧力」 イスラエル首相、ガザ南部ラファを訪問

 パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスと戦闘を続けるイスラエルのネタニヤフ首相は18日、ガザ地区最南部ラファを予告なしに訪問し、現地で戦闘を続けるイスラエル軍の部隊を視察した。戦闘地域を訪問して士気を高めるとともに、ハマスに対して妥協しない姿勢を改めてアピールする狙いがあるとみられる。

 イスラエルメディアによると、ネタニヤフ氏は軍幹部らと面会し、「ハマスの喉元に軍事的圧力をかけることで、(ハマスに拘束されている)人質の解放が進む。圧力は交渉を遅らせるのではなく、促進させる」と強調した。

 イスラエル軍はラファを「ハマスの最後の拠点」と位置づけ、5月上旬に地上作戦を開始。ガザ地区とエジプトをつなぐラファ検問所も制圧し、重傷者の国外への搬出や人道支援物資の搬入ができなくなった。北部などからラファに逃れていた多くの避難民も、さらなる退避を余儀なくされている。【カイロ金子淳】