カップラーメンを食べてお土産を買う…コンビニが外国人の観光コースに=韓国

AI要約

韓国のコンビニが外国人観光客の必須観光コースとなっている。ソーシャルメディアでの紹介やモッパン放送、ユニークな商品が人気を集め、外国人観光客が増加している。

コンビニは人気の観光地に特化した店舗を展開し、観光客を魅了している。外国人観光客が訪れるコンビニは決済手段や商品の充実さに注目されている。

コンビニでは日本食や韓国食の人気商品を取り揃え、外国人観光客によく利用される。特定のコンビニ店舗ではK-POPアイドルが訪れて話題になり、観光客の間で注目を集めている。

カップラーメンを食べてお土産を買う…コンビニが外国人の観光コースに=韓国

17日、ソウル麻浦区(マポグ)にあるコンビニCU弘大(ホンデ)サンサンマダン店。大雨の降る悪天候にも外国人観光客が集まった。米国から来たリシュナさん(40)は、直接カップラーメンを食べ、記念品としてビビン麺とカルグクスラーメンを買った。また「ベルギーに住む母親、イギリスに住む弟とともに思い切って旅行に来た」とし「インスタグラムで『ソウルに行ったらやるべきクールなこと』という映像を見てコンビニでカップラーメンを食べてみたかった」と話した。弟のロッシーニさん(37)は「韓国のコンビニにはおいしいお菓子、コーヒー、新鮮な果物を安く買うことができ、電子レンジで熱い食べ物を作って食べる点が新しい経験だった」と話した。

コンビニが外国人の必須観光コースとして浮上している。インスタグラムやTikTokのようなソーシャルメディアで韓国のコンビニで販売するユニークな商品やモッパン(食事をする様子を配信する放送)を紹介するコンテンツが増えたためだ。韓国観光公社によると、今年5月に韓国を訪れた外国人観光客は141万8463人で、前年同月(86万7130人)比63.5%増えた。公社が昨年観光客4070人を調査して出した「2023訪韓ショッピング観光実態調査」によると、観光客79%は自由旅行客であり、32%は「ソーシャルメディアを通じて買い物の情報を得る」と答えた。

外国人が訪れるコンビニの分布地域も多様化する傾向にある。CUによると、ソウル市内で海外決済手段の割合が高い店舗は、5年前までは乙支路(ウルジロ)と明洞(ミョンドン)のホテルの近くに集中していたが、今年は弘大や竜山(ヨンサン)、オリンピック公園の近くなど、ソウルの隅々に分散している。決済額も増えている。CUで外国人を対象に販売した「コリアツアーカード」の7月の売上は前年比14倍増え、GS25の今年上半期のウィチャット・アリペイの決済は前年比249%急増した。セブンイレブン関係者は「コンビニでバナナ味の牛乳を買って氷コップに注いで食べるのが観光客に流行」と話した。

コンビニは人気の場所に特化した店舗を出し、観光客を集めている。CUは昨年末、弘大に「ラーメンライブラリー」をオープンした。

同店には国内外の人気ラーメン230種あまりを超大型専用ショーケースに置いて販売する。この日、メキシコから旅行に来たルルさん(14)家族にラーメンライブラリーを紹介したガイドのパク・ウンジョンさんは「ルルさんがBLACKPINKなどK-POP歌手が好きで、近くのYG社屋を見て、ラーメンに特化したコンビニに立ち寄るコースを組んだ」と話した。ここのラーメンの売り上げのうち68%は外国人客で、韓国人の売り上げ(32%)を大きく上回っている。

ソウル聖水洞(ソンスドン)GS25ドアトゥー聖水店も外国人観光客の必須訪問コースの一つだ。自社ブランド(PB)商品や原酒など人気商品を販売し、商品関連ポップアップ売場も定期的に開く。特に、アイドルグループSEVENTEENが訪問してユーチューブコンテンツを撮影し、K-POPファンの口コミに乗って人気を集めた。GS25関係者は「ユーチューブを見た外国人観光客がアイドルが座った席に座ろうと列を並ぶこともある」と話した。

出国直前に記念品を買いながら旅行を締めくくるところもコンビニだ。4月、仁川(インチョン)空港第2ターミナルには「CUスナック&ラーメンライブラリー」ができた。菓子480種余りがあるこの売場は、国内で菓子類が最も多いCU店舗だ。CU関係者は「出国直前に記念品として韓国食品が買える最終ショッピングモールの概念」と伝えた。GS25も仁川空港の第1・2ターミナルにそれぞれ店舗を構えている。