「狙撃を受けた直後にあんな行動は普通は取れない」「人の本性は修羅場にこそ現れる」...銃撃事件で明らかになった、トランプの「リーダーとしての圧倒的な素質」

AI要約

トランプ元大統領が東部ペンシルベニア州で演説中に銃撃を受けて軽傷を負ったが、ファイティングポーズを示し勇気づけた。

狙撃事件は全米や全世界に衝撃を与え、個人の勇気が注目を集めた。

トランプ氏の78歳という高齢にそぐわない胆力と気力が示され、彼の強気の姿勢が本物であることが証明された。

「狙撃を受けた直後にあんな行動は普通は取れない」「人の本性は修羅場にこそ現れる」...銃撃事件で明らかになった、トランプの「リーダーとしての圧倒的な素質」

トランプ元大統領が13日の東部ペンシルベニア州での演説中、銃撃を受けて負傷した。幸い、銃弾は右耳を貫通したのみでトランプ氏は軽傷で済んだが、危機一髪で致命傷を免れたこの狙撃事件の衝撃は、全米のみならず全世界に及んだ。

特に、わが国では約2年前の7月8日、奈良県において、元内閣総理大臣の安倍晋三氏が選挙演説中に手製銃で銃撃され死亡した事件があり、度重なる国家の重要人物に対する狙撃事件の発生は、国民を暗澹たる思いにさせた。

そんな中、唯一救われた気持ちになったのは、トランプ氏がこのような形で頭部を負傷したにも拘らず、その直後にこぶしを振り上げてファイティングポーズを示し、居丈高にわが身が無事であることを誇示したことである。

このトランプ氏の態度は、その場に居合わせた聴衆だけではなく、カメラを通して全世界の面前で、今回の狙撃事件が最悪の結果につながらなかったことを示しただけではなく、銃撃を受けた本人がその直後に「このような卑劣なテロには屈しない姿勢を明確にした」という面で、目撃した人々を勇気づけた。

人間の本性というものは、修羅場にこそ現れる。今回のトランプ氏の振る舞いは、彼が常日頃とっている78歳という高齢にそぐわぬ「強気の姿勢」が、はったりで見掛け倒しのものではないことを証明した。トランプ氏の胆力と気力は本物だ。

「狙撃を受けた」経験のある人はまず身近にはいないであろうが、それをテレビなどで目撃したことが有る人は多いだろう。たいていの場合、弾が直撃して大きなダメージを受けた場合は別として、無傷や軽傷でも狙われた人物はパニックになるか腰を抜かす。

1992(平成4)年3月20日、栃木県足利市で右翼団体の構成員から拳銃により3発の銃弾を発射された金丸信自民党副総裁(当時77歳)は、弾がそれて無傷ではあったものの、その場で腰を抜かして自らの力では立ち上がれなかった。これが普通の反応であろう。