米共和党大会、二重の規制で厳重警備 トランプ氏の銃撃受け緊張感

AI要約

米中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで15日から開催中の共和党全国大会では、厳重な警備が敷かれている。

会場周辺は金属フェンスで囲まれ、一般車両は通行禁止となっており、参加者やメディア関係者は手荷物検査や金属探知機を通過しなければならない。

トランプ前大統領の狙撃事件を受け、警備当局は緊張感を持って警戒態勢を整えている。

米共和党大会、二重の規制で厳重警備 トランプ氏の銃撃受け緊張感

 米中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで15日から開催中の共和党全国大会の会場では、厳重な警備が敷かれている。大統領警護隊(シークレットサービス)などの警備当局は、トランプ前大統領の狙撃を許した「失態」を批判されており、緊張感を持って警備に当たっている。

 ミルウォーキーは人口約58万人で、同州最大の都市だ。党大会や関連イベントは中心部にあるスポーツ施設や会議場で開かれている。

 警備当局は党大会中、会場周辺の数百メートル圏を高さ約3メートルの金属フェンスで囲み、一般車両の通行を禁止している。参加者やメディア関係者が会場に入るには、手荷物検査や金属探知機を通過する必要がある。

 さらに会場周辺の東西約1キロ、南北約1・5キロは交通規制があり、通行車両はボンネット内部や車両の下、トランクも含めて厳重に検査されている。警察当局はヘリコプター、バイク、自転車、ボートなどを使って付近を頻繁に巡回している。

 米メディアによると、トランプ氏は規制エリア外のホテルに滞在しているが、ホテル周辺も会場と同等の警備態勢が敷かれている。会場付近は大会参加者でにぎわっているが、他の観光客らの姿はほとんどない。

 こうした警備は、13日に起きた銃撃事件前から準備されていたが、民主党のバイデン大統領は事件後、共和党大会の警備計画を再度点検するよう当局に指示していた。【ミルウォーキー秋山信一】