スーダン内戦で1000万人避難 半数は子ども

AI要約

アフリカ・スーダンで内戦が続き、国内外に逃れた避難民が1000万人を超えたとIOMが発表。

避難民のうち半数は18歳未満の子どもであり、深刻な食糧不安に直面している地域も多い。

スーダンの内戦は1万5000人以上の死者を出しており、収束の見通しは立っていない。

スーダン内戦で1000万人避難 半数は子ども

IOM=国際移住機関は、内戦が続くアフリカ・スーダンで、国内外に逃れた避難民が1000万人を超えたと発表しました。

IOMは16日、スーダンで去年4月に軍と準軍事組織「RSF」との戦闘が始まって以降、人口の20%にあたる1000万人以上が家を追われ、避難民になったと発表しました。うち半数は18歳未満の子どもだということです。

1000万人のうち、▼国内での避難を余儀なくされた人はおよそ780万人、▼国外に逃れた人はおよそ220万人に上ります。

また、スーダンは内戦の影響で「世界最悪の飢餓」に直面していると言われていますが、国内の避難民のうち97%以上が「深刻な食糧不安かそれ以上のレベル」の地域で暮らしているということです。

スーダンの内戦ではこれまでにおよそ1万5000人が死亡したと推計されていますが、アメリカのスーダン特使は「その10倍に上る可能性もある」と述べるなど、正確な犠牲者数は分かっていません。

スーダンの内戦は軍と「RSF」の権力闘争から始まり、国連などが停戦に向けた仲介を目指しているものの、収束の見通しは立っていません。