フランス内閣、総辞職へ 当面は職務続行

AI要約

フランスのアタル首相率いる内閣が総選挙でマクロン大統領の連合に敗北し、総辞職する方針を決定。

次期首相が任命されるまでアタル首相が暫定的に職務を続け、パリ五輪の警備などに集中する。

過半数を獲得できなかった中道、左派、極右の各派閥の連立協議が進まず、政治空白の可能性が高まっている。

 【パリ時事】フランスのアタル首相(35)率いる内閣は、総選挙でマクロン大統領の中道連合が敗北したことを受け、総辞職する方針を決めた。

 複数の仏メディアが16日報じた。ただ、次期首相が任命されるまで当面の間は暫定的に職務を続け、26日に開幕するパリ五輪の警備などに万全を期す。

 総選挙は中道、左派、極右の争いとなり、どの陣営も下院の過半数に届かなかった。多数派形成に向けた連立協議は進んでおらず、政治空白が長期化する恐れもある。フランスでは憲法の規定で、選挙から1年間は下院を解散できない。