トランプ氏、耳にガーゼ当てて拳上げる…銃撃2日後に党大会に登場

AI要約

トランプ前米大統領が銃撃事件の2日後の15日、共和党全国大会に登場し、負傷した右耳をガーゼで覆いながら支持者に健在をアピールした。

トランプ氏は医師によって耳の傷が確認され、銃撃による脳しんとうがないことが報告された。

トランプ氏はその後大統領候補に指名され、大統領選挑戦を公式化し、次期政権の国政ビジョンを明らかにする予定。

トランプ氏、耳にガーゼ当てて拳上げる…銃撃2日後に党大会に登場

トランプ前米大統領が銃撃事件の2日後の15日(現地時間)、公式舞台に登場した。

トランプ氏はこの日午後9時ごろ、米ウィスコンシン州ミルウォーキーのファイサーブフォーラムで開かれた2024年共和党全国大会に、負傷した右側の耳に白いガーゼを当てて出てきた。トランプ氏は支持者に向かって健在を誇示するように何度も拳を上げた。

CNNによると、元ホワイトハウス主治医のロニー・ジャクソン氏は「今朝も耳の傷を診断し、銃撃による脳しんとうがないことを確認して、ガーゼを被せた」と明らかにした。

トランプ氏の登場と共に彼を象徴するリー・グリーンウッドのカントリー曲「米国に神の祝福を(God Bless the USA)」が響くと、支持者らは「USA(米国)」 「Fight(戦おう)」「We love Trump(トランプを愛する)」などと叫んだ。トランプ氏は聴衆に「サンキュー」という言葉を繰り返しながら拍手するなど余裕がある姿を見せた。時々、拳を肩の高さまで上げたり手を振ったりして呼応した。

トランプ氏は貴賓席で長男ドナルド・トランプ ジュニア夫妻と握手した後、この日、副大統領候補に指名されたJ・D・バンス上院議員(オハイオ州)とあいさつをした。周囲にはバイロン・ドナルズ下院議員、キャスターのタッカー・カールソン氏らがいた。

初日の党大会の行事はラッパーのアンバー・ローズの支持演説などが続き、この日午後9時52分ごろ終わった。トランプ氏は出席者らと一人ずつ握手を交わした後、行事場所を離れた。トランプ氏はこの日、演説はしなかった。

トランプ氏は13日、米ペンシルベニア州で演説中、この地域の出身者マシュー・クルックス容疑者(20)の銃撃を受け、右側の耳が貫通するけがを負った。現場では市民1人が死亡、2人が負傷した。クルックス容疑者は大統領警護隊(シークレットサービス)所属の狙撃手にすぐに射殺された。

一方、トランプ氏は15日、同じ場所で行われた党大会の初日の行事、代議員による指名投票で大統領候補に確定した。これを受け、トランプ氏は2016年、2020年に続いて3度目に大統領選挙への挑戦を公式化した。トランプ氏は党大会最終日の18日に大統領候補受諾演説をし、次期政権の国政ビジョンなどを明らかにする予定だ。