トランプ氏銃撃、容疑者の車両から爆発装置 ライフルは父親が合法的購入

AI要約

米共和党のトランプ前大統領が選挙集会で銃撃され、容疑者が射殺された。

容疑者の車両と自宅からは爆発物の材料が見つかり、動機は不明。

トランプ氏は傷を負いながらも共和党全国大会に出席する意向を示した。

トランプ氏銃撃、容疑者の車両から爆発装置 ライフルは父親が合法的購入

【ミルウォーキー(中西部ウィスコンシン州)=渡辺浩生】米共和党のトランプ前大統領(78)が13日に東部ペンシルベニア州の選挙集会で演説中に銃撃された事件で、米紙ウォールストリート・ジャーナルは14日、米捜査当局が容疑者の車両から爆発物の材料を発見したと報じた。

銃撃したのは同州在住のトーマス・クルックス容疑者(20)。発砲後、大統領警護隊(シークレットサービス)によって射殺された。

同紙によると、同州バトラーの選挙集会会場近くに駐車されたクルックス容疑者の車両から爆発装置が見つかった。自宅からも爆発物の材料が発見されたという米メディアの報道もある。

クルックス容疑者は、トランプ氏が演説した会場外の建物の屋上から殺傷能力が高いAR15型ライフルで発砲。同紙によれば、ライフルは容疑者の父親が合法的に購入したものという。

トランプ氏の暗殺を狙った動機は依然として不明。捜査当局は容疑者の自宅を捜索し、家族からも事情を聴いている。

一方、右耳を負傷したトランプ氏は14日、共和党全国大会に出席するため、会場となる中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーに向けて同日午後に出発するとソーシャルメディアに投稿した。

大会は15日に開幕し、最終日の18日にトランプ氏が大統領候補指名の受諾演説を行う。トランプ氏は「銃撃犯や潜在的な暗殺者によって日程が変更されるのは、許すことができない」と述べ、予定通り出発を決断したとしている。バイデン大統領は大統領警護隊に対し、共和党大会の警備態勢を見直すよう指示した。