バイデン氏、銃撃事件の検証指示 トランプ氏と「短いがよい会話」

AI要約

バイデン米大統領はトランプ前大統領の銃撃事件に関連し、独立した検証を指示。

トランプ氏との電話で団結を強調し、警護態勢見直しを指示。

トランプ氏の警護についての疑念に対し、必要な措置を取ったと説明。

バイデン氏、銃撃事件の検証指示 トランプ氏と「短いがよい会話」

 バイデン米大統領は14日、ホワイトハウスで演説し、13日のトランプ前大統領の銃撃事件に関して、独立した検証を行うよう関係当局に指示したと明らかにした。選挙集会の警備態勢に不備があったとの批判が出ていることを意識したとみられる。また、トランプ氏も参加する15~18日の共和党全国大会に向けて、警備態勢を抜本的に見直すよう大統領警護隊(シークレットサービス)に指示した。

 バイデン氏は、13日夜のトランプ氏との電話について「短いが、よい会話ができた。彼が回復していることに心からほっとした」と説明した。前大統領の狙撃という異例の事件について「暗殺未遂は我が国が体現するものに反する」と強調。「今は団結が何よりも重要だ。意見の相違があるのは、今後も変わらないが、米国らしさを見失うことはない」と述べた。

 一方、トランプ氏の警護が不十分だったのではないかとの疑念が出ていることを念頭に「トランプ氏は最高レベルの警護を受けている。シークレットサービスには、あらゆる能力を用いて、必要な防護措置をとるよう一貫して指示してきた」と述べた。また、犯行動機について「臆測せず、捜査に委ねるべきだ」との考えも示した。

 バイデン氏は14日夜に大統領執務室から国民向けに演説する考えも示した。ホワイトハウスによると、15日に予定されていた南部テキサス州訪問は取りやめ、当面は事件への対応に注力する構えだ。【ワシントン秋山信一】