建物屋上に「ライフル銃の男」、事件前に目撃情報か トランプ氏銃撃

AI要約

トランプ前大統領がペンシルベニア州で演説中に銃撃を受けた事件では、警護態勢の検証が求められている。

容疑者は会場外の建物の屋上から銃撃を行い、トランプ氏の演説を妨害した。

警察が不審な男を見過ごしたことが事件を防げなかった原因となっている。

建物屋上に「ライフル銃の男」、事件前に目撃情報か トランプ氏銃撃

 トランプ前大統領が13日、米ペンシルベニア州バトラーで演説中に銃撃を受けた事件では、事件前、演説会場近くの建物の屋上でライフル銃を持った不審な男が目撃されていた。事件を防げなかったのか、警護態勢の検証を求める声も上がり始めている。

 シークレットサービスによると、容疑者は会場外の高い場所から複数の銃弾を放った。米紙ニューヨーク・タイムズは、トランプ氏が演説していたステージから100メートルほど離れた建物の屋上からの銃撃だったと伝えている。

 英公共放送BBCは、事件前、会場近くの建物の屋根に、ライフル銃を持った男が登っているのを目撃したとする証言を伝えている。当時、会場近くにいて、BBCの取材に応じたグレッグ・スミス氏によると、男の存在に気がついたのはトランプ氏の演説が始まってから5分ほど経ったころだった。ライフル銃を持っているのがはっきりと見えたという。警察に「ライフル銃を持った男が屋根の上にいる!」と叫んで伝えようとした。だが、警察からは男の姿は見えていなかったようだという。トランプ氏の演説はその後も続いた。ライフル銃を持った男の存在にもかかわらず、「なぜステージからトランプ氏を下ろさないのかと思った。次の瞬間、5発の銃声が聞こえた」という。