タイ、エムポックス・クレード1の感染疑い例を初報告

AI要約

WHOがエムポックス(サル痘)感染症をPHEICと宣言し、タイがクレード1の感染疑いを初めて報告。

クレード1bの亜系統が感染力強く、子どもの死亡リスクが高いとされる。

コンゴで感染例1万6000件以上、死亡例500件以上確認。

タイ、エムポックス・クレード1の感染疑い例を初報告

【AFP=時事】世界保健機関(WHO)が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」と宣言したウイルス感染症「エムポックス(サル痘)」について、タイは21日、より危険なコンゴ盆地系統群(クレード1)の感染疑い例を初めて報告した。

 タイ保健省疾病管理局トップ、トンチャイ・キラティハッタヤコーン(Thongchai Keeratihattayakorn)氏によると、感染の疑いがあるのは、アフリカからタイに訪れた欧州人。

 トンチャイ氏はAFPに「この人物がクレード1に感染していると確信しているが、検査の最終結果が出るまで2日かかる」と説明した。

 エムポックスの感染例と死亡例はアフリカで急増しており、7月以降、コンゴ(旧ザイール)、ブルンジ、ケニア、ルワンダ、ウガンダで流行が報告されている。

 エムポックスは数十年前から知られているが、感染例が最近急増しているのはクレード1の亜系統「クレード1b」で、従来よりより重症化しやすく、感染力が強いとされる。

 WHOによれば、クレード1bでは、感染者の約3.6%が死に至る。特に子どもの死亡リスクが高い。

 コンゴでは今年、感染例1万6000件以上、死亡例500件以上が確認されている。【翻訳編集】 AFPBB News