札束を見せて運転手を安心させ…韓国北部を7時間ぐるぐる、結局「乗り逃げ」

AI要約

タクシー運転手が乗り逃げ被害にあった事件が韓国のメディアで取り上げられた。

運転手は30年のベテランで、不自由な客を助けようとしたが、詐欺に遭った。

男性はタクシー代を支払い、25万ウォンを借りてから乗り逃げし、警察に通報された。

札束を見せて運転手を安心させ…韓国北部を7時間ぐるぐる、結局「乗り逃げ」

【07月14日 KOREA WAVE】7時間も走り回らされた揚げ句、乗り逃げ被害に遭ったタクシー運転手の話が韓国JTBC「事件班長」で取り上げられた。

情報提供者は運転手歴30年のベテラン。江原南春川(カンウォン・ナムチュンチョン)駅付近で3日、松葉づえをついた50代の男性を乗せた。目的地は約10分の翰林(ハルリム)大学聖心病院周辺の飲食店街だった。

いったん目的地で降りた男性は戻って来て「急いで必要な物を買わなければならない。原州(ウォンジュ)までの往復で20万ウォン(1ウォン=約0.12円)出す」と提案。金を受け取って1時間ほどで原州に着いたが、男性は「ここには欲しいものがない。京畿道城南(ソンナム)に行ってほしい」と言い出した。

170キロ走って城南に到着したら男性は「物を買うお金が足りない。75万ウォンを貸してほしい」と要求してきた。さすがに断ると「さっき渡したタクシー代20万ウォンに5万ウォン足して貸してほしい」と言った。

やむを得ず運転手は25万ウォンを渡すと、男性は城南のある建物に入ったきり戻ってこず、運転手はここで警察に通報した。男性は車内で身の上話をし、カバンを開けて200万ウォンほどの現金の束を見せたので乗り逃げを疑わなかったという。

運転手は「7時間、300キロ走って詐欺にあった。体の不自由な客のためにと思っていたのに、残念だ」と嘆いた。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News