米大統領、たびたび暗殺の標的に 現職4人殺害、未遂事件も多数

AI要約

過去に米国の大統領が数々の暗殺未遂や暗殺事件に遭遇してきた。奴隷制支持者から狙われたリンカーン大統領やケネディ大統領など、歴史に名を残す大統領が襲われた事件が挙げられる。

暗殺事件の中でも特に有名なのはケネディ大統領の暗殺であり、その瞬間が映像で伝えられるなど世界に衝撃を与えた。また、未遂事件も多く、レーガン大統領が手術を受け一命を取り留めるなど、大統領警護の重要性が改めて訴えられた。

歴史を振り返ると、リンカーンやケネディなどの大統領暗殺事件が米国の政治史に大きな影響を与えたことがわかる。これらの事件は大統領の職務をめぐる犯罪や政治的な動機によるものであり、常に警戒が必要である。

 世界情勢に大きな影響を与える米国の大統領は過去、たびたび暗殺の標的とされてきた。殺害されたのは奴隷制支持者に狙われた第16代リンカーン大統領や、パレード中に銃撃を受け、その様子が映像で伝えられた第35代ケネディ大統領ら計4人。未遂事件も数多い。

 リンカーン大統領は1865年、首都ワシントンで観劇中に奴隷制支持の俳優に撃たれ翌日死亡した。81年には第20代ガーフィールド大統領が就任から約4カ月後にワシントンで銃撃され、約2カ月後に亡くなった。

 20世紀に入ってからは1901年、第25代マッキンリー大統領がニューヨーク州の博覧会会場で無政府主義者に狙撃され、8日後に死亡。事件後、米議会はシークレットサービスに大統領警護職務を課すことを決めた。

 世界に衝撃を与えたのは、63年のケネディ大統領の暗殺だ。テキサス州ダラス市内をオープンカーでパレード中、頭を撃たれた。第40代レーガン大統領は81年、ワシントンで銃撃されたが、手術を受け奇跡的に一命を取り留めた。