試験中に校舎倒壊、21人死亡 ナイジェリア

AI要約

ナイジェリア中部で校舎倒壊事故が発生し、少なくとも21人が死亡。生徒らが閉じ込められる中、救助活動が行われる。

現場はプラトー州北ジョス地区にあるセント・アカデミー校。死者21人、負傷者69人が確認されている。

原因は不明だが、現地住民によると3日間の豪雨が影響していた。ナイジェリアでは建物倒壊事故が多発しており、その背景には様々な問題が指摘されている。

試験中に校舎倒壊、21人死亡 ナイジェリア

【AFP=時事】ナイジェリア中部で12日、試験中に校舎が倒壊し、生徒を中心に少なくとも21人が死亡した。赤十字(Red Cross)と目撃者が明らかにした。

 現場は、プラトー(Plateau)州北ジョス(Jos North)地区にあるセント・アカデミー(Saint Academy)校。AFP特派員によると、現場では、がれきの下に閉じ込められた生徒らが助けを求めて泣き叫び、保護者が必死にわが子を捜す様子が見られた。重機を使った救助活動も行われた。

 映像には、崩れたコンクリートの建物や、がれきの周辺に大勢の人が集まっている様子が捉えられている。

 赤十字の広報はAFPに、死者は21人で、負傷者69人全員が複数の病院に収容されていると明らかにした。

 これに先立ち、AFPはジョス地区の病院2か所の遺体安置所で16人の遺体を確認した。全員が学校の制服姿だった。

 病院で母親に付き添われた男子生徒(15)はAFPに、「教室に入って5分もしないうちに音がして、気付いたらここにいた」「教室には大勢いて、試験を受けていた」と語った。

 校舎が倒壊した原因は現時点では不明だが、現地住民によると豪雨が3日間続いていたという。

 ナイジェリアでは、建物の倒壊事故が後を絶たない。その背景としては、手抜き工事や低品質の建材、当局の規制をかいくぐるための汚職の横行などが指摘されている。【翻訳編集】 AFPBB News