「水爆弾」に見舞われた慶北、住民2000人が避難…前日の行方不明者はまだ見つからず=韓国

AI要約

慶北各地で激しい雨が降り、被害が続出している。

特に安東や英陽などでは住宅損傷や浸水、農作物の被害が報告されている。

慶北道では被害を受けやすい地域での巡回や住民の避難支援に力を入れている。

「水爆弾」に見舞われた慶北、住民2000人が避難…前日の行方不明者はまだ見つからず=韓国

8日から激しい雨が降っている慶北各地で被害が続出している。

10日、慶北道(キョンブクト)によると、この日午前6時現在まで英陽(ヨンヤン)と安東(アンドン)・青松(チョンソン)などで住宅損傷5件、浸水30件など被害が発生した。安東市臨東面大谷里(イムドンミョン・テゴクリ)97世帯で前日発生した停電事故が2日連続し、29世帯の復旧作業がまだ進んでいない。

◇慶北道、地域のパトロール隊5931人動員

安東と英陽養・義城(ウィソン)などでは農作物914ヘクタールが水に浸った。

慶山(キョンサン)・奉化(ポンファ)・聞慶(ムンギョン)などでは橋梁と地下車道22カ所が通行止めとなっている。

この日午前5時20分を基点に災害安全対策本部非常3段階を発令した慶北道は19の市郡の人命被害憂慮地域1491世帯2078人を事前に安全な場所に避難させた。

あわせて21市郡2830地域では5931人を動員して「マウル(村)パトロール隊」も稼動している。パトロール隊は大雨被害脆弱地域を中心に巡察し、危険兆候が見つかれば直ちに住民を避難させる役割を果たす。

慶北道は各市郡の副団体長が責任を持って人命被害憂慮地域の住民を事前に避難させることを注文する一方、道庁の室・局長を市郡安全責任支援官に指定・急派して現場避難を支援するようにした。

前日午前、慶山市珍良邑(チンリャンウプ)の農道で急流に巻きこまれて行方不明になった40代女性の捜索作業も続いている。慶北消防本部は人材231人、装備34台を動員して珍良邑富基川(プギチョン)から文川地(ムンチョンチ)までの区間を捜索中だ。宅配業に従事しているというこの女性は車が水に浸ると外に出て確認しようとして水流に巻き込まれて消えたことが調査された。

◇金泉(キムチョン)で最大1時間当たり降水量71.5ミリ

慶北地域には6日からこの日午前6時まで尚州牟西(サンジュ・モソ)411.0ミリ、義城多仁(ウィソン・タイン)344.5ミリ、安東臥龍(ワリョン)314.9ミリ、尚州288.3ミリ、醴泉(イェチョン)243.8ミリ、安東229.7ミリ、義城228.2ミリ、奉化224.0ミリなどの降水量を記録した。特に金泉市新音洞(シンウムドン)には最大で1時間当たり71.5ミリに達するゲリラ豪雨が襲った。

これに関連して、李喆雨(イ・チョルウ)慶北知事は昨年の極限豪雨で大きな被害が出た慶北醴泉地域の災害復旧現場を視察して安全管理状況を点検した。

李知事は豪雨で村の敬老堂に避難した住民を慰問して「避難によく協力して昨年のような被害がなければと思う」とし「現在、地域に避難している住民が不便を感じないように使用可能な資源を総動員して支援するように」と指示した。

◇大邱(テグ)で60代男性が溺死

大邱でも大雨による死亡者が出た。大邱消防本部によると、この日午前8時3分、北区助也洞(チョヤドン)の農道で、排水用円形筒で60代後半の男性Aさんが亡くなっているところを妻が発見して大邱消防本部に通報した。

警察によると、Aさんはこの日午前6時30分ごろに畑を確認しようと出てきて被害に遭ったものと推定される。大邱警察庁関係者は「増水により農作業時の排水のために農路に設置しておいたプラスチック円形筒に吸い込まれたものとみられる」とし「死因は溺死」と話した。