中国、EUの声明非難 南シナ海問題巡り

AI要約

中国政府は、欧州連合(EU)が南シナ海問題に関する声明を非難し、フィリピンの主権を支持したことに強い不満を表明した。

2016年の仲裁裁判所の判決について、中国は依然として受け入れを拒否し、仲裁を政治的な茶番劇と主張している。

中国政府は、仲裁裁判所の判決をフィリピンが米国や西側諸国の罠で利用する道具と考え、強く反対している。

中国、EUの声明非難 南シナ海問題巡り

[北京 12日 ロイター] - 中国政府は12日、欧州連合(EU)が南シナ海の領有権問題について発表した声明について、歴史的・客観的事実を無視しており、フィリピンの主権侵害を「露骨に」支持したと非難した。

オランダ・ハーグの仲裁裁判所は2016年、南シナ海での中国の海洋進出を巡り、中国が主権を主張する境界線に国際法上の根拠がないとの判断を示し、フィリピンが勝訴したが、EUは12日、この判決から8周年を記念する声明を発表した。

駐EUの中国代表部は強烈な不満を表明。断固として反対すると述べた。

中国外務省報道官も12日の定例会見で、仲裁裁判は「本質的に法的な装いをした政治的茶番劇」とし「フィリピン側は中国との関係を犠牲にして、米国など西側諸国が仕掛けた罠にはまり、一部の国々が反中国・中国抑圧の小さな集団をつくるための道具となった」と述べた。

中国は仲裁裁判所の判決の受け入れを拒否している。