中国、1─6月の自然災害による損失は130億ドル 19年以来で最大

AI要約

中国政府は今年上半期に自然災害による経済損失が過去最大の931億6000万元に達した。

洪水、干ばつ、異常気温などの被害があり、死者・行方不明者は322人で、被害は昨年よりも大きい。

被害は主に北西部の新疆ウイグル自治区や南西部、黄河流域で発生し、3238万人が影響を受けた。

中国、1─6月の自然災害による損失は130億ドル 19年以来で最大

[北京 12日 ロイター] - 中国政府は12日、今年上半期の自然災害により931億6000万元(128億3000万ドル)相当の直接的な経済損失を被ったと発表した。上半期は洪水、干ばつ、異常気温に見舞われた。

応急管理省のウェブサイトの公開データによれば、上半期の災害損失は2019年以降で最大。

中国は今年、年初に寒波と大雪に見舞われ、北西部の新疆ウイグル自治区ではマグニチュード7.1の地震が発生、南西部では地滑りが起き、黄河や南部の省では洪水が発生した。

1月から6月にかけて、少なくとも3238万人が自然災害の影響を受け、死者・行方不明者は322人だった。

約85万6000人が緊急避難を余儀なくされ、2万3000棟の家屋が倒壊、約317万ヘクタール分の農作物が被害を受けた。

昨年上半期の自然災害による経済損失は382億3000万元、死者・行方不明者は95人で、今年は前年同期より被害が大きい。

昨年通年では約4876万人が自然災害の影響を受けている。