NATO・イスラエル協力の試み認めず、トルコ大統領が表明

AI要約

トルコのエルドアン大統領はNATOとイスラエル政権の協力を継続しない立場を示し、パレスチナ和平の実現を条件とする意向を表明した。

また、ロシアとウクライナの戦争終結に向けた外交努力を強化し、シリアのアサド大統領との会談を指示。さらに、米国とのF16戦闘機売却について協議を行った。

さらにエルドアン氏は、中国とロシア主導の上海協力機構(SCO)への正式加盟を目指すことを表明した。

NATO・イスラエル協力の試み認めず、トルコ大統領が表明

[イスタンブール 12日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は12日、北大西洋条約機構(NATO)がイスラエル政権との協力を継続することは不可能との立場を示した。

NATO首脳会議で記者会見し「パレスチナで包括的かつ持続可能な和平が実現するまで、トルコはイスラエルとの協力へのNATO内の試みを認めない」と述べた。

ロシアとウクライナの戦争終結に向けた外交努力を続ける考えも示した。

トルコのフィダン外相に対し、シリアのアサド大統領と会談して関係修復に乗り出すよう指示したことも明らかにした。

また、バイデン米大統領とトルコへのF16戦闘機売却について協議したと述べ、同氏が3─4週間内に解決すると語ったとした。

バイデン政権はトルコがスウェーデンのNATO加盟を認めたことを受けてトルコへのF16戦闘機売却を承認。米上院では3月、売却を阻止する動議が否決された。

エルドアン氏はさらに、中国とロシアが主導する上海協力機構(SCO)について、トルコは単なるオブザーバーではなく、正式な加盟国になることを目指すと述べた。